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最近話題の抗肥満薬について|渋谷済生クリニック

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最近話題の抗肥満薬について

渋谷駅、代官山駅、恵比寿駅から徒歩で通える内科・糖尿病内科の【渋谷済生クリニック】糖尿病専門医の入江聖子です。

今回は、本年4月に発売開始となった抗肥満薬(内臓脂肪減少薬)アライという市販薬についてお話したいと思います。

アライ(Alli)は海外では1998年から発売されている薬剤で、「オルリスタット」というのが有効成分です。

オルリスタットは、消化管で脂肪分解酵素であるリパーゼの活性を阻害して、食事の脂肪吸収を抑制し、食事由来の脂肪のうち約25%を便として排泄することが期待されるお薬です。
適切な生活習慣の改善を組み合わせながら半年ほど服用することで、腹囲の減少が期待されると報告されています。

アライは市販薬なので、薬局やドラッグストアで購入できます。
ただし、要指導医薬品であり、購入するためにはアライを販売する資格のある薬剤師と対面し、チェックシートを用いて聞き取りを行い、以下のような条件を満たすことが必要とされております。

「成人(18歳以上)」

「腹囲(臍の高さ)男性85㎝、女性90㎝以上」

「3か月以上、生活習慣の改善の取り組みを行っていること」

「初回購入前に体重や腹囲など、1か月以上(少なくとも直近1ヶ月)記録していること」

です。

 

また、アライは以下のような健康障害のある肥満症の患者さんには使用できないことになっています。

糖尿病糖代謝異常、脂質異常症、高血圧、高尿酸血症、冠動脈疾患、脳梗塞、非アルコール性脂肪性肝疾患、月経異常または女性不妊、閉塞性睡眠時無呼吸症候群などの健康障害を併発している場合です。
またBMI35以上の方も除外されます。

 

以上より、アライの服用をお勧めできる方は、食事療法や運動療法を十分に行っていても肥満が解消できない方となります。
ただし、薬の効果を十分に発揮するためには、脂肪含有量の少ない適切な量の食事をすること、十分な運動をすることが必要と勧告されております。

 

次に、アライのお薬を服用される際の注意点です。

本来は体内に吸収されるはずだった脂肪の一部を体の外へ排泄されるお薬ですので、服用後は油の便が出るという事象が起こります。

具体的には、肛門からの油漏れが34%、おならをすると便が漏れるのが23.3%、便失禁が6.7%と報告されています。

おしりから油が漏れる、便が漏れるという点については、大正製薬のサイトでは便もれパットで対策するようにと書かれおります。

 

以上、抗肥満薬アライについて解説致しました。
抗肥満薬と聞くと、魅力的に聞こえますが、まずは、服用を検討する前に、食事療法、運動療法の見直しが大切です!
肥満が気になられる方は、当院で生活習慣の指導や栄養相談なども致しますので、お気軽にご相談下さい。
また、持病があり、医師の治療を受けておられる方は、ご購入の前に担当医師にご相談ください。

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