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糖尿病内科|渋谷済生クリニック

糖尿病内科

Diabetes

糖尿病についてDiabetes

糖尿病をお話する前にまず「生活習慣病」について考えていきましょう。

生活習慣病とは?

名前からもわかるように「日々の生活習慣」が深く関係しています。
具体的には食事・運動・休養・喫煙・飲酒などの生活習慣が発症や進行に関係する病気のことを指します。
生活習慣病には主に以下のような病気があり健康に大きく影響するものが多いです。
糖尿病・脂質異常症・高血圧症・大腸がん・肺がんなどに代表されるがん・脳卒中・心臓病など
これらを一まとめに「生活習慣病」と呼ばれています。

糖尿病とは

生活習慣や遺伝が原因で現在では40歳以上の4人に1人といわれ、若者にも急増しており、国民の全年齢の5人に1人は糖尿病あるいは糖尿病予備軍と言われるほど蔓延しております。
身体の維持や、身体を動かすためには、お食事を摂る必要があります。
お食事を摂ると血糖値が上がりますが、その時にインスリンが膵臓から分泌され、血液の中の糖(血糖)を肝臓や筋肉等にとりこむことで、血糖値を下げる役目をしているのです。
このインスリンの働きが弱くなったり、足りなくなることが血糖上昇の主な原因と言われております。

隠れ糖尿病とは

隠れ糖尿病とは、既に糖尿病になっているにもかかわらず、健康診断で測定される空腹時(食前)血糖値には異常がないため見逃されてしまった糖尿病のことを指します。
健康診断で問題がなかったと安心しても身体の中では、合併症としての動脈硬化等が進行していまっているケースもあります。
糖尿病を心配される方は、一度空腹時ではなく、食後の状態で血糖値を計られてみてはいかがでしょうか。

血糖値スパイクとは

食後の短時間に血糖値が急上昇することを血糖値スパイクと言います。
なぜ短時間で血糖値が急上昇することが問題になっているのかと言いますと、空腹時血糖値と食後血糖値の差が大きいと、血管がダメージを受け、動脈硬化や糖尿病の合併症が進みやすくなるからです。
隠れ糖尿病の時によく起きていると考えられています。

糖尿病の種類Types of diabetes

1型糖尿病

インスリンを作る細胞が、ウイルス感染などをきっかけに破壊されて、体の中のインスリンの量が絶対的に不足して発症します。
日本人では、5%弱と言われています。

2型糖尿病

遺伝でインスリンが出にくい体質を持つ、また運動不足や脂肪の過剰摂取などの生活習慣により、インスリンの働きが悪くなるといった条件が組み合わさって発症します。
日本の糖尿病の約95%以上は、この2型糖尿病です。
その他、遺伝子の異常や肝臓や膵臓の病気が原因となるものや、妊娠中に発見される妊娠糖尿病があります。

糖尿病の症状Symptoms of diabetes

糖尿病の自覚症状には、高血糖によるものと、それに併発した合併症によるものがあります。
少し血糖が上昇しても、200mg/dl前後くらいでは何も症状はおきません。
300~400ml/dl以上の高血糖が続くと、のどが渇いたり、尿の量が増えたり、だるくなったり、ひどくなると、急激に体重が減ったりします。

糖尿病の可能性がある主な症状

  • この頃太ってきた
  • 食べても痩せていく
  • 甘いものが急にほしくなる
  • とてものどが渇く
  • 尿量が多く、頻回にトイレに行く
  • 尿のにおいが気になる
  • 尿が出にくい
  • 残尿感がある
  • 全身がだるく、疲れやすい
  • 肌がかさつく、かゆい、湿疹が治らない
  • 下腹部がかゆい
  • 手足がしびれる
  • 視力が落ちてきた
  • 立ち眩みがする
  • 足がむくむ、つる
  • 火傷や怪我の痛みを感じにくい

糖尿病になりやすい方

  • 肥満である
  • 野菜や海藻類をあまり食べない
  • 朝食を食べない
  • 食べ過ぎる
  • お酒をたくさん飲む
  • ドリンク剤ジュース等をよく飲む
  • 運動不足である
  • おやつを毎日食べる
  • 脂っこい食べ物が好き
  • 40歳以上である
  • ストレスが溜まっている
  • 妊娠中に血糖値が高いと言われたことがある
  • 家族や親戚に糖尿病の方がいる

糖尿病の合併症(三大合併症)Complications of diabetes

  • 1.糖尿病神経障害

    合併症の中で比較的早く出る症状です。
    血糖が高い時や長く糖尿尿にかかっている時などに足がつる手足がしびれ、怪我や火傷の痛みに気づかない等、手足の末梢神経障害の症状が出ます。
    そのほか筋肉の萎縮、筋力の低下や胃腸の不調、異常、立ちくらみ等、様々な自律神経障害の症状も出ます。

  • 2.糖尿病網膜症

    網膜の血管が悪くなり、視力に異常が出て、血管の瘤、少出血、滲出物などがありますが、悪化するまで症状が出にくいと言われています。
    適切な時期に受けないと失明する場合もあります。

  • 3.糖尿病腎症

    腎臓の糸球体という部分の毛細血管が悪くなり、腎臓の機能が停止してしまいます。(尿が作れなくなる)
    現在、人工透析になる原因の1位がこの糖尿病腎症です。

  • 4.その他の合併症

    脳梗塞・脳卒中・心筋梗塞・皮膚病・感染症・下肢閉塞性動脈硬化症

糖尿病の予防、発見Prevention of diabetes

長寿国日本では、生活・仕事をする上で健康に重点が置かれています。
糖尿病になると一生その病気と付き合っていかないとなりません。
健康な状態を少しでも長く続けるためには、食事・運動といった日頃の生活習慣が大事です。
食事では野菜から食べるようにしたり、噛む回数を増やしたりして、血糖値の上昇を緩やかにすることが大切です。
糖質である、米・パン・麺類・お酒・甘いものの摂取量を減らしたり、アルコールを減らすことも大事です。

運動では、苦手な方は仕事と自宅の通勤を一駅前で降りて歩く、エスカレーターを利用せず階段を利用するなど日頃の生活を少し変えるだけで予防に繋がります。
糖尿病を診つけるためには、健康診断で発見されることが多いですが、健康診断では「隠れ糖尿病」は発見しづらく医療機関等で、ブドウ糖を飲んだ後の時間毎の血糖値を測るブドウ糖負荷試験等で発見することができます。

治療・合併症を防ぐためには

合併症を防ぐためには、通院を続けることが合併症を防ぐ一番のお薬です。
なぜ通院が一番のお薬なのかと言いますと、医療機関では尿検査・採血検査で身体の状態を診たり、栄養指導を受けたり、医師との診察で異常がないかを話したりできるからです。
しかし予約日に予定が入ったり、面倒になったりすると通院することを中断してしまう方が多いのも事実です。
悪化し合併症を併発してから通院を再開するよりも、自分の身体を守るのはご自身ですので、
大変ですが、まずは通院を続けることを一番に考えましょう。

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