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渋谷区東の渋谷駅、代官山駅、恵比寿駅などから通いやすい内科・糖尿病内科の【渋谷済生クリニック】です。

今回は「糖尿病と心不全」「経口血糖降下薬の新展開」の話題について取り上げたいと思います。

 

心不全とは?

心不全とは、心臓のはたらきが悪くなることで、心臓から血液を全身に十分に送り出せなくなる状態のことを言います。
心不全の原因としては、高血圧や不整脈といった生活習慣病が多いです。

その中でも糖尿病は他の病気と合併症になることが多く、心不全になるリスクがとても高い病気です。
糖尿病において、心不全の発症予防や重症化予防には、早期の診断やリスク評価が重要であるとされています。

心不全に特徴的なむくみ、運動時の呼吸困難、横に寝ている時の呼吸困難などの症状は認められない場合もありますが、拡張障害というタイプの心不全になることが多く、心電図など定期的な検査が有用です。また、血糖、血圧、脂質、禁煙、運動、食事などトータル的な管理が大事なことも分かっています。近年よく処方されるようになったSGLT2阻害薬(ジャディアンス、フォシーガなど)は心不全の予後改善効果や再発、死亡率低下の効果があることが分かってきています。またGLP1作動薬やイメグリミンといった新しい薬の心不全への効果も今後期待されるところです。

また、SGLT2阻害薬は、心臓だけではなく、腎保護効果があることも注目されており、増え続けている透析患者数の減少に期待されています。

このように現在、糖尿病の薬物療法は血糖改善効果だけではなく、心臓や腎臓などの臓器保護効果にも注目されております。また、体格や年齢など症例によって選択すべき薬剤は違いますので、個々に適正な薬剤を使用し、質の高い治療が行われることが期待されています。

 

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