こんにちは!

渋谷の内科・糖尿病などの生活習慣病検査を行う【渋谷済生クリニック】医師の入江聖子です。

当院は糖尿病の患者様が多いのですが、甲状腺疾患の診察も行っております。
今回は健康診断と甲状腺疾患についてお話したいと思います。

甲状腺は、首の前面やや下にある蝶のような形をした臓器で、甲状腺ホルモンを分泌しています。
甲状腺ホルモンは全身の新陳代謝を促進する働きがあります。
甲状腺ホルモンが多すぎたり少なすぎたりすると、以下のような症状が見られます。

甲状腺ホルモンが多い場合(甲状腺機能亢進症):
暑がりになった、汗をかきやすい、体重減少、イライラ、集中力低下、動悸、息切れ、手のふるえ、首のあたりが腫れてきた、軟便

甲状腺ホルモンが少ない場合(甲状腺機能低下症):
寒がりになった、疲れやすい、むくみ、体重増加、眠気、記憶力低下、便秘

 

健康診断で首の診察をする際に、「甲状腺が腫れていますね、大きいですね」と言われることがあります。
甲状腺腫大で受診された場合、甲状腺エコー検査とホルモン検査(血液検査)を行います。甲状腺エコー検査では甲状腺が大きいか?甲状腺の中にしこりなどがないかが分かります。またホルモン検査では、甲状腺機能亢進症や低下症がないかが分かります。

健康診断で以下のような症状を認めた場合には甲状腺ホルモン検査をすることをお勧めします。

・動悸、心拍亢進(心拍数100以上)、体重減少→甲状腺機能亢進の疑い

・体重増加、むくみ→甲状腺機能低下症の疑い

 

また、更年期障害、脂質異常症、認知症などから甲状腺機能低下症が見つかることもあります。

 

健診で指摘された時や、何か気になる症状がある場合にはどうぞお気軽にご相談ください。

診療案内に詳しく説明しているので気になる方はこちらをご覧ください。

渋谷済生クリニック